あったか丸サロン「肺の養生」(2024年9月)

9月22日(日)のあったか丸支部勉強会は西荻窪にある三つ枝商店「ゆっくりどう」にて、八(わかつ)療術所の高野紀子さんに「肺」をテーマにお話をしていただきました。
はじめに中医学で用いられている学説(陰陽学説、五行学説、蔵象学説、経絡学説、気・血・津液)についてお話を聞き、中医学へのイメージをふくらませながら、それに基づき「肺」とは人が生きるのにとても大切な「気」をつくり出している臓器であること、「気」は上から下へと向かうのが正常であること、肺が吸い込んだ「気」をさらに下に深く引き込むのに「腎」が大きな役割を果たしているなど、「肺」だけに限らず全ての臓器が協力し合っているというお話は、テルミーを通して”体って隅々まで全てがつながっているんだなぁ”と常々感じていたこともあり、とても興味深いものでした。
他にも肺の失調による症状や、肝と肺、脾(消化器官)と肺の関係から見る失調と症状など学ぶこと盛り沢山の内容でした。
南先生からも「東洋医学とテルミー」についてのプリントをいただき、改めて人間の身体のおもしろさを感じる時間となりました。
午後はモデルさんに横向きになってもらい、南先生がテルミーをかけるところを見せていただきました。肋間筋や背中を中心に脇にもしっかり熱を入れてから、そこから仰向けになって胸や腕などをかけ、はじめは優しく摩擦法で熱を入れてから冷温器を立てての摩擦や点擦についても細かく教えていただきました。
その後は2人1組になりお互いの腕の掛け合いを行いました。指先一本一本細かいところも丁寧に意識しながら、関節ごとにかけるようにすることで気持ちよくかけられることを学びました。
今回の勉強会も興味深く、学ぶことがたくさんであっという間の時間でした。ありがとうございました。

喜多小百合

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